外部環境を整理する
- 2014年 6月 13日
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事業ドメインは自社の分析でしたが、外部分析も必要です。業界動向、社会の流れ、流行、競合など、自社でコントロールできない外部環境です。外部環境を分析する際は、下記5つの視点に分けて考えると整理しやすくなります。
- 新規参入の視点
- 競合他社の視点
- 代替品の視点
- 仕入先の視点
- 顧客の視点
競合他社の視点を中心に、下図のように捉えます。
カテゴリー : WEBコラム
事業ドメインは自社の分析でしたが、外部分析も必要です。業界動向、社会の流れ、流行、競合など、自社でコントロールできない外部環境です。外部環境を分析する際は、下記5つの視点に分けて考えると整理しやすくなります。
競合他社の視点を中心に、下図のように捉えます。
SEO対策は、年度によって、月によって、場合によっては日によって、内容が変わってきます。
この記事を書いているのは、2014年6月ですが、今現在のSEO対策についての根本的な考え方を記載します。なお、SEO対策のテクニックについても多少は記述しますが、テクニック的なものよりもそもそもの考え方に重点を置いたものになります。
従来より言われていたことですが、ここ最近は特に「コンテンツ重視」がSEO対策の基本になっています。
「ニーズのあるいいコンテンツを作れば自然とリンクが貼られ自然とアクセスが増える。結果としてそれが一番のSEO対策になる」という考え方です。
反対に、1年少し前までは主流であった「SEO業者にリンクを貼ってもらう外部リンク対策」は、「意図したリンク」としてGoogleがそのリンクの効果を小さく、もしくは無くすようになりました。ひどい場合は、逆にスパム扱いされ、検索順位が圏外になったり極端に落ちたりします。SEO目的の購入したリンクは危険です。
いいコンテンツとは、「第三者が興味があるコンテンツ」です。当然のことと思われるかも知れませんが、WEB上には誰にも興味を持たれないであろうSEO対策の為だけに作られたどうでもいいコンテンツが氾濫しています。Googleにとっては、そのようなコンテンツは悪です。そのようなコンテンツが検索結果画面に表示されるのは、検索システムの品質低下と思われ、ひいてはGoogleのユーザー離れに繋がる恐れがあるからです。
その為、たとえニッチな分野であったとしても、誰かの心に刺さり、他の誰かにも伝えたいという思いを持ってリンクを貼ってもらえるような有益なコンテンツを作る必要があります。事業をしているのであれば、もちろん事業内容に関連したコンテンツにするべきです。自らの事業にしている分野であれば、今までの知識や経験から、対象顧客が困っていること・知りたいことも想定でき、文章も書きやすいはずです。
何点か注意事項があります。文章を書く際は下記項目を必ず守ってください。
また、昨今の検索エンジンはアクセスが多いホームページを上位表示する傾向があります。「アクセスが多い=良質なホームページ」という考え方です。これはブランド力のある大手サイトが有利である、ということにもなります。ブランド名での検索数が一定数ありますし、一般的にはページ数が多い為、検索エンジンにもヒットしやすい為です。
中小企業者のホームページで取るべき戦略は、何らかの分野に特化した「専門サイト」にし、「専門分野を徹底的に掘り下げたコンテンツ作り」を心がけるべきです。そうすることによって、母数は少なくともリンクを貼ってもらえ、SNS等でも話題になる可能性があり、それがアクセス増に繋がります。
なお、他者のホームページから貼ってもらう外部リンクについても、アクセスの多いホームページからリンクを貼ってもらうのが効果的です。逆にほとんどアクセスのないホームページからリンクを貼ってもあまり意味がありません。
SEO対策として「こうした方がいい」と言われているものは多数ありますが、前述した各事項を守り、兎にも角にも「良質なコンテンツ作り」を継続していくのが一番のSEO対策です。コツコツと取り組む必要がある地味な作業ですが、一度作成したコンテンツは半永久的に見込み客を連れてきてくれる優秀な営業マンになる可能性がありますので、諦めずに取り組んでいきましょう。
ホームページを作る、リニューアルする、という場合は、何を置いても先ずは事業ドメインを定義しておく必要があります。
経営戦略でよく使われる事業ドメインですが、下記3つの観点から自社の事業領域を明確にしようというものです。
つまり、顧客が誰なのか、顧客のニーズは何なのか、自社が持つ他社にはない強みは何なのか、をそれぞれ明確にした上で自社の活動領域を明確にするものです。
各項目の考え方は下記です。
上記の3点を明確にすることで、「事業価値」が明確になります。事業価値とは、「当社が世の中にサービス提供する価値」です。言い換えると「当社が存在する意義」です。
事業ドメインを定義することがWEB戦略の第一歩です。事業ドメインはその後の販促活動等に全て影響しますので、時間をかけてじっくりと、できれば経営幹部も含めて複数人で考えましょう。
三種の神器というのは良く使われる言葉ですが、私はWEBにおいては、3つでは足りないので、「四種の神器」と考えています。
ホームページを構成するページの中身、楽天等のショッピングモールの場合は商品紹介ページ、ブログであればブログに書く内容、等の「ページに書く内容=コンテンツ」になります。
このコンテンツは、WEB販促の最も根幹になり、コンテンツが有益でなければ(見込み客にとって)、いくらアクセスを集めてもザルのように通り過ぎていくだけの意味のないアクセスになります。
その為、コンテンツの構成・流れをしっかりと事前に考える必要があり、最も力を割くべきです。また、コンテンツは、この後に説明する他の3つの神器に大きく影響する為、最も重要なものになります。
コンテンツを作る為には、「見込み客が誰なのか」「見込み客のニーズは何なのか」「競合の活動状況はどうなのか」「自社の強みは何なのか」という事業ドメインが明確になっていないと作れません。事業ドメインについては、別途記述しますが、まずは、色々な集客方法や伝説が飛び交うネットの世界ですが、兎にも角にもコンテンツが重要である、という認識を持ってください。
また、コンテンツは、一度決めたとしても、外部環境や内部環境の変化に応じて、定期的に見直す必要もあります。
SEO=Search Engine Optimization=検索エンジン最適化
になります。GoogleやYahoo!等の検索エンジンの検索結果画面(SERPsと言います)で如何に他社よりも上位に表示されるかを工夫する というものになります。SEO対策は、様々なキーワードで上位表示を目指すものではなく、「自社の見込み客が検索するキーワード」で上位表示することが重要になります。これは非常に重要な考え方ですが、たくさんのユーザーが検索するような一般的なビックキーワード(デジカメや液晶テレビ、など)で上位表示を目指 すと競合も多い為、難易度が非常に高くなります(実質的に上位表示不可能)。また、液晶テレビを販売しているのにエアコンを探しているユーザーに訪問され ても購買率は極めて低いものになるでしょう。
つまり、「見込み客が検索しそうな比較的ニッチなキーワードで上位表示を目指す」のが、販売力があり、実現可能性もあるSEO対策になります。
SEO対策には様々な「守らなくてはならないルール」がありますが、そもそも「どういったキーワード」で訪問してほしいのか、を明確にすることが何よりも重要です。
SEO対策についてはこちらに詳しく記載しています。
3つ目の神器はGoogleやYahoo!が運営するリスティング広告です。Googleが運営するものは「Adwords」、Yahoo!が運営するものは「Yahoo!プロモーション広告」という名称がそれぞれ付けられています。
これもSEOと同じく、検索結果画面に表示されるものになります。SEOと違うのは、「広告」であるという点です。例えば「ホームページ制作 広島」という キーワードに対して、広告を出稿することができます。検索キーワードや表示する広告文を自由に設定することができますし、広島のみに出稿する等のエリアも指定することができます。PCのみスマホのみ等のデバイスの選択もできます。男女や年齢等の個人プロフィールもある程度セグメントすることもできます(完全ではありません)。
このように、かなり自由に設定できるのが、リスティング広告(主にはAdwords)の特徴です。その特徴を活かして上手く活用することで、一定の広告費で継続的に収益を上げることが可能です。
なお、リスティング広告は、広告がクリックされて初めて課金されるクリック課金制度なので、無駄な広告費が発生しません。1回のクリックあたりの単価は、入札方式になり、キーワードや広告文の良し悪しによって大きく変わるので一概には言えませんが、多くのキーワードでは、1クリック数十円単位になります。
なお、上記で説明した検索キーワードに連動したリスティング広告は、「キーワード連動型広告」と言いますが、それとは別に他者が運営するHPやブログ、SNS等にバナー・テキスト広告を表示できる「ディスプレイネットワーク広告」というものもあります。こちらも関連性の高いHP等に広告出稿することで、高い収益性を上げることが可能です。
リスティング広告についても、別の機会に詳細を掲載します。
最後の神器はアクセス解析です。WEBは、履歴として足あとが残るという特徴があります。それを数値として記録し、解析することで、次回の販促活動に活かそう、というものがアクセス解析の活動です。
アクセス解析をするにはツールを導入する必要があります。有料・無料の様々なアクセス解析ツールが市場にはありますが、Googleがサービス提供する「Google Analytics」は、無料であるにも関わらず高機能な解析ができる為、これの選択が最適です。アクセス解析の実際の使い方については、別のコラムで掲載しますが、考え方として、「SEOやリスティング広告で集めたアクセスが最初に設計したコンテンツに適したユーザーであり、実際に購買や資料請求等 のコンバージョンに結びついているか」を測定する為に使う、という考えが必要です。
Analyticsを筆頭に、各アクセス解析ツールには多くの機能があり、全てを使いこなすのは大変です。また、全て使いこなす必要はありません。常に上記の考え方を念頭に、必要な項目のみを解析すれば十分です。逆に、事細かに解析できるWEBのこの大きな利点を活かさないのは、非常に勿体ないことです。ぜひ、アクセス解析は取り組みましょう。
以上が私が考えるWEBの四種の神器です。